ブランド企画部

何者でもない私が、
誰かのためにできること。

ブランド企画部でお客様へお届けしている冊子「間 awai」や公式SNS、お客様イベントなどの企画に携わる槇野。入社してから何度も壁にぶつかりながらお客様や先輩、後輩との関わりを通して仕事への向き合い方を変えてきました。もがきながら見つけた自分らしい働き方と、「ていねい」の可能性について聞きました。

槇野 天音<span>(まきの あまね)</span>

ブランド企画部

槇野 天音(まきの あまね)

2024年新卒入社。“お客様と一日でも長いお付き合いを目指す”ブランド企画部に所属。お客様向けのイベント企画やYouTube企画などの業務を担当。部署を超えて後輩たちのサポートをするなど、幅広い領域で奮闘中。

Point

  • 思い描いていた企画の仕事と、入社直後の現実にはどんなギャップがあったのか。
  • お客様や先輩との出会いは、槇野の仕事観をどう変えていったのか。
  • 世の中に、どんな「ていねい」を手渡していきたいのか。

情熱で飛び込んだ場所で、
何もできない自分に出会う

槇野さんは学生時代、どんな学生生活を送っていたのですか?

大学入学時から2年間はコロナ禍で、閉塞感のある空気でした。でも私は、せっかくの大学生活を全力で楽しみたかったので、大学1年の4月からボランティア系の学生団体に入りました。コロナが明けてからはほとんど家に帰らないくらい、アクティブに過ごしていましたね。大学3年生からは就職活動を始めましたが、最初はなんだか違和感を抱いていたんです。「面接ではこう答えましょう」「グループディスカッションでの振る舞い方」など、テクニック的な話ばかりが耳に入ってきて。「もっとパッションを大事にしたいのに!」と憤りを感じるほどでした。

そんな中で、ていねい通販とはどう出会ったのですか?

所属していた学生団体が主催する就活イベントがあり、そこにたまたまていねい通販の採用担当の方が参加されていました。これまでの就活で感じていた堅苦しいものとは違い、「自分の感じたことを素直に話してもいい」という空気を感じました。その瞬間から「この人たちともっと一緒にいたい!」と直感的にビビッと来たことを覚えています。興奮冷めやらぬうちにと、その日の夜に採用担当の方に長文のお礼メッセージを送ったほどでした(笑)

その出会いがきっかけで入社して、ブランド企画部に配属になったんですね。

はい。学生団体に入っていた頃、子どもや学生など若い世代のサポートをするような活動をしていたので、最初はそれに近そうな採用の仕事に興味を持っていました。でも、昔から小説を読んだり「言葉」に触れることもすごく好きだったので、編集の仕事なども多く担当することになるブランド企画部への配属は、嬉しかったですね。ただ、配属当初は本当に何もできなくて、1年目の頃はずっと暗闇の中にいるような感覚でした。

具体的に、どんな苦しさがあったのですか?

一番大きかったのは、役に立てている実感がないことでした。私の場合は、すぐに実務に入るのではなく、まずは基礎を勉強するところから始まり、お客様にお届けしている冊子の一部のライティングや、お客様へお送りするお手紙を書く仕事を少しずつ担当していったんです。でも、自分の書いた文章を先輩にフィードバックしてもらうたびに、先輩の時間を奪っているように感じてしまって。文章を書くことが好きだったはずなのに、全然できない。言葉の作法に気を遣いすぎて、思うように表現できなくなっている自分がいました。それと同時に、同期は残業しながら仕事に向き合っているらしいと聞くと、どんどん差を感じてしまって。自分は何者でもないし、ここにいていいのか分からない、という感覚がありました。

届かない背中

そこから、どうやって乗り越えていけたのですか?

同じ部署の先輩の存在が大きかったです。その方はとにかく仕事に対する姿勢がかっこよくて。最初は、クールであまり表情を表に出さない印象だったので、私が勝手にビビッていた時期もあったのですが(笑)でもその先輩が、ある大きな仕事を上司から引き継ごうとしていた時「新しい大事なプロジェクトだから、一緒にチームに加わってほしい」と言ってもらったんです。

実際にプロジェクトが始まってみて、どうでしたか?

今の自分でも役に立てることがあるかもしれない…!と希望を抱きましたが、すぐにまた落ち込みました。そのプロジェクトは、これまでていねい通販が創業間もない頃からずっとお客様にお送りしてきた、商品と同梱している“月刊誌”のリニューアルというものでした。リニューアル企画の最初の会議で、先輩が考えてきたことがすごすぎたんです。私も「こんな冊子ができたらいいな」と考えてアイデアを持っていったつもりだったんですが、先輩の案を聞いた瞬間に、「これが正解やん」と思ってしまって。自分が全然考えられていないことが恥ずかしくて、一言も話せず、ひたすら泣いてしまいました。

希望が見えた先で、また自分の力不足にぶつかったんですね。

そうです。そこからも、先輩がどんどん輝いていく一方で、私はまた落ちていく感覚がありました。他のチームの先輩が「よくここまで作り上げたよね」と企画内容を褒めてくださった時も、先輩は「槇野と2人で考えました」と言ってくれたんですが、私はそのたびに「そんなことないのに…」と思っていました。とにかく自分が力になれていない無力感が、ずっと拭えなかったんです。

「らしさ」を、初めて言葉にできた日

初めて「力になれた」と思えた瞬間はいつになるんでしょうか?

2年目の8月ですね。月刊誌の構成を固めて、原稿に落とし込んでいく時期だったと思います。ある企画について、ふと「これ、この月刊誌らしくないかもしれない」と違和感を覚えたんです。それまでもそういった違和感を伝えることはあったんですけど、先輩の考えを聞くと、たしかにそうだなと納得するのでやり過ごすことが多くて。でも、その時は自分の違和感に基づいたアイデアを採用していただけたんです。初めて自分の考えがちゃんと冊子に載ることになって、その出来事は自分の中でターニングポイントだと思っています。

その瞬間に、何かが変わった。

やっと自分を認められたような気持ちになり、ポジティブな気持ちが芽生えた感覚がありました。そこから少しずつ、アイデアの打率も上がっていきましたし、何より自分自身のマインドが変わりました。先輩に対しても、前より堂々と気持ちを伝えられるようになったんです。一つ手応えがあると、「自分の気持ちを言ってみてもいいのかもしれない」と思える。その小さな積み重ねで、少しずつ変わっていった気がします。

お客様は、本当にいた

働く中で、少しずついろんな価値観が変化していったんですね。

そうですね。1年目の秋頃、お客様に直接お会いしに行ったことも大きく価値観が変わったと思います。配属直後「まずはお客様のことを知ろう!」ということで、ていねい通販とのお付き合いが長いお客様数名にアポイントを取って、オンラインでお話させていただく取り組みをしていました。お客様と企業、お互いの顔が見えない通販という業態にも関わらず、お客様とお話させていただけるのは、すごく有難かったです。ただ、オンラインということもあって私も緊張してしまったり、「お客様とお話している」という実感が沸きにくいのも、正直な感覚でした。そんな時に上司から「お客様に、実際に会いに行ってみない?」と声をかけてもらって。「ぜひ行かせてください!」とすぐに返事をして、私の同期と2人で企画を進めていき、埼玉県にお住まいのお客様に会いに行かせていただく機会に恵まれました。

実際に会いに行ってみて、どうでしたか?

もう、めちゃくちゃ感動しました。恥ずかしい話ですが、それまで私は、お客様が本当に実在していると思えていなかったんです。自分の生活も、勝手にお金が入ってきて成り立っているような感覚で。お客様が商品を買ってくださって、その売上が自分の生活につながっていることが、全然結びついていませんでした。でも、埼玉まで会いに行かせていただいて、知らない土地に、本当にお客様がいらっしゃるのを見た時に、いろいろなことがつながったんです。そこにお客様がいることが、すごく不思議で、すごく嬉しかったです。

お客様とは、どんなお話をしたんですか?

大宮市にある素敵な喫茶店で待ち合わせをしてから、お客様の普段の生活のこと、ていねい通販への愛、ご家族とのエピソードや、人との関わり方で大切にされていること…あと、恋愛話にまで発展しました(笑)実は、社長も同行してくださっていたので、4人でお話する形だったのですが、本当にあっという間の90分でした。帰りがけは、駅の改札口で私たちが見えなくなるまでお客様が笑顔で手を振ってくださり、胸がいっぱいになりました。

会いに行った後、仕事への向き合い方など何か変わった感覚はありますか?

はい。そのお客様が、クリスマスが結婚記念日だと話してくださったんです。ていねい通販では、クリスマスなど節目のタイミングでお客様やビジネスパートナーさんへメッセージカードを送って、感謝の気持ちを形にする文化があります。だからこそ、結婚記念日のことを知った時に、「じゃあ、お客様に何かプレゼントしたい」と自然に思えました。ていねい通販の文化においては、関わる人のために「何かしたい」と思って行動に移していくことは、当たり前のことかもしれません。でも、お会いする前の自分だったら、たぶんできていなかったと思います。直接お会いしてお話したからこそ、この方のために何かしたいという気持ちが生まれました。

後輩とは、一緒にもがける存在でいたい

いろんな心の動きがあった新入社員時代を過ごした槇野さんだからこそ、後輩に伝えられることも多くありそうだなと思います。

そうだと嬉しいですね。自分が2年目になり、初めて後輩ができたことも、私の中で大切なターニングポイントでした。部署は違ったのですが、その後輩のメンターを務めることになり、仕事のこと、社会人生活のこと…後輩の支えになれるようにと、たくさんの対話をしてきました。

後輩との関わりの中で、印象的だったことはありますか?

その後輩と一緒に、ある仕事を一緒に進めることになったのですが、後輩にとっても私にとっても、初めて経験する仕事で。とくに後輩はまだ1年目ということもあり、目の前のことでいっぱいいっぱいになってしまったタイミングがありました。焦る気持ちや不安で溢れたようで、ある日突然、その後輩が私の前で涙をこぼしたんです。これまでの私だったら「大丈夫!一緒に頑張ろう!」とポジティブに声をかけていたかもしれませんが、そのときは私も必死で、心に余裕がない状態でした。そんな中、浮かんだ感情は「自分の心が折れてる場合じゃない。この子を守らないと」という使命感でした。そこからはもう、一緒にもがいて、一緒に走り抜けた感じだったなと思います。

それは、これまで槇野さんが悩んできた経験が、生きているような感覚ですか?

そうですね。もし自分が壁にぶつかっていなかったら、後輩に何を言えばいいか分からなかったと思います。後輩に対してアドバイスらしいアドバイスができていたかは分からないですが、私自身もまだまだ道半ばだからこそ、とにかく「一緒にもがこう」という思いがあります。私は強い先輩として引っ張るというより、「大変なこともあると思うけれど、それを経験しても今楽しく働けている人がいるよ」と体現できたらいいなと思っています。後輩の悩みに対してもどんと構えて「かかってこい」という気持ちでいられたらなと。自分が苦しかったからこそ、同じような壁にぶつかっている人を見た時に、寄り添うことができる。そこは、今の自分の役割の一つなのかなと思います。

ていねいの選択肢を、増やしていきたい

今回の採用サイトでは、「優しさを未来へ」という言葉をメインメッセージにしています。そのコンセプトを聞いて、槇野さんはこれからていねい通販でどんなことを大切にしていきたいですか?

入社当時から、ずっと好きな言葉があります。それは、ていねい通販が掲げている「ていねいは、世界をめぐる」という言葉です。私は学生時代、いろいろなボランティア活動に参加していました。その中で、様々な事情があって子どもと一緒に過ごせないご両親や、児童養護施設で暮らす子どもたちに出会いました。本当にいろいろな世界を目の前にした時に、「ていねいは、世界をめぐる」とはどういうことなんだろう、と深く考えたんです。商品の「すっぽん小町」を手に取ることができない人たちもいるのに、ていねいが世界をめぐるなんて嘘なんじゃないかと思っていました。結局世の中はビジネスなんじゃないだろうか、って。でも今は、それでも「ていねいは、世界をめぐる」と信じたいです。もしかすると、それはていねい通販という会社の枠だけではないのかもしれません。ていねい通販が持っているDNAや価値観を、私一人でも巡らせられる人でありたいと思っています。会社だからやるのではなく、自分がそう決めたからやる、という感覚です。

仕事としては、どんなことに挑戦していきたいですか?

たくさんの方にていねい通販というブランドをもっと広めたいです。今の仕事では、YouTubeやSNSなど、お客様以外の方にも届いていくものに関わっています。商品を買っていただかないと、ていねい通販の価値観を届けられないのか。届く範囲をもっと広げられるのではないかと思っています。商品を売ることが大切なのはもちろん分かっています。でも、売る以外にも選択肢があっていい。ていねい通販の価値観に触れられる入り口を、もっと増やしていきたいです。

「ていねい」の選択肢を増やしていくことが、槇野さんの役割なのかもしれませんね。

そうなれたら嬉しいです。私はまだまだこれからです。できることも、分からないこともたくさんあります。でも、お客様にお会いした時に生まれた「この方のために何かしたい」という気持ちや、先輩の背中を見て「一緒に働きたい」と思えたこと、後輩に「一緒にもがこう」と言えるようになったこと、そういう一つひとつのことを、これからも大事にしていきたいです。ていねいを巡らせられる人でいたいし、その選択肢を少しずつ増やしていきたい。そうやって進んでいける自分でありたいです。

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後輩から先輩になった今、どんな成長をしていきたいか。

by 槇野・中村